謙虚に成功への道を歩む

伊勢神宮へ月参りをしています。
お参りは外宮へ先に行き、そのあと内宮へ行くという順番になっています(と、昔から決まっているのです)。
外宮の駐車場に入ると、一番手前に身体障害者用の駐車スペースがあります。
先日、そこに高級車であるベントレーが“でん”と停めてありました。

ふつうの人は遠慮して、そういったスペースには停めません。
ベントレーは3,000万円ぐらいするクルマで、その所有者は経済的成功者に違いないと思うのですが、自己中心の無神経さと、神様への参拝という行為とが、何かしら矛盾しているような気がしてなりませんでした。

外宮には「清盛楠(きよもり・くすのき)」と名づけられている木があります。
昔、清盛が参拝した時、その木の枝が冠(かんむり)に触れ、怒ってその枝を切らせたのだそうです。
神さまのお宮で、そのような傲慢なことがよく出来るなと思うのですが、案の定、平家は亡びてしまいました。
清盛自身も高熱に侵されて亡くなりました。
罰が当たったのかもしれません。

驕り高ぶっていると、何も見えなくなってしまうのですね。
ビジネスの世界では、強引に物事を推し進めていく人が、時として大成功したりします。
でも成功者でも尊敬できる人と出来ない人がいるのです。
私はやはり謙虚さを持った成功者の道を目指そうと思うのです。

この世の大成功者でも神様の目から見れば、全然たいしたことはありません。
例え世界を征服したとしても、死んでから地獄に行っていたのでは全く意味がないのです。
しかしながら「弱弱しき善人」でもいけないのです。
神さまのパワーをいただきながら、自身は最大限の努力をし、成功への道を歩んでいく生き方をしたいものです。