「ドラゴン桜」

高校生や大学生の頃は小説を随分読みました。
しかしながら社会人になると、段々とフィクションが読めなくなってくるのです。
そうでなくても最近は「斜め読み」や「飛ばし読み」をしているので、筋が追っていけなくなり、もう訳が分からなくなってしまいそうな気がします。

最後に読んだ小説が英語での「赤毛のアン」(Anne of Green Gables)。
内容は申し分なく面白いのですが、何せ英語なのでモタモタし、いつもの速読的爽快さがなく、読んでいて苦しかったのであります。
「もう一生、日本語でも英語でも小説は読めないだろうな」という思いを持ちながら、何とか読み終えました。

このところ、本を読んでいると「ドラゴン桜」という名前が時たま出てくるのに遭遇するのです(しかも別々の本で)。
どうやら東大受験のことを書いたマンガのようなのです。
「いい年してマンガなんて」という気持ちがどこかにあるので、コミックは長い間読んでいなかったのですが、いっぺん読んでみようかという気になってきました。

インターネットで注文すると、ドカンと21巻もの本が送られてきました。
買ったままで“しばらく”読みもせず、そのまま置いていたのですが、昨日何気なく読み始めました。
きのうに引き続き今日も。
今11巻目を読み終えたところです。

「どうしてこんなに面白いストーリーやコンテンツが考えられるのだろうか?」というのが今の感想でもあります。
内容は次の通り。
あるアホの高校が募集人員を割り込み、過大投資も相まって倒産寸前になります。
破産管財人に選ばれた弁護士が、このまま破産させるのではなく、学校を再建させてみようと思い立ちます。

そこで、東大合格者を出すのが学校再建への一番手っ取り早い方法だとばかり、偏差値30の生徒2人のために特進クラスを作り、ユニークな受験勉強をさせ始めるわけです。
読んでいるうちに、段々と感情移入してきて、何としてでもこの2人に東大に合格してもらいたいと祈るような気持ちになってきました。
マンガとはいえ、1日5冊ぐらいしか読めません。
次の巻を読むのが、実に待ち遠しのです。

海外の書店に行くと、必ず日本のマンガが置いてあります。
しかも1冊や2冊ではなく、日本のマンガコーナーが作られています(セリフは英語や現地語に訳されています)。
日本人として誇らしいのですが、肝心の私は1冊も読んだことがないので、やや“もどかしい”思いをしてきました。
これからは有名な日本のマンガは少し読んでいこうと「ドラゴン桜」を読みながら思いました。
いやそれにしても「ドラゴン桜」は面白いのです。