やる気の継続

今まで様々な不動産会社経営者を見てきて、成功している人の共通点はただ一つ。
それは「仕事にドップリ浸かっている」なのです。
「仕事にドップリ浸かっている」のに会社がおかしくなってしまった人がいるかもしれませんが、たぶんそれは途中で「油断・驕り・飽き」が出てきたからに違いありません。
少なくとも私が知っている限り、成功した人はみんな「仕事にドップリ」なのです。

「仕事にドップリ」だと家族や仕事以外の友人とのお付き合いはかなり難しいので、これがいいかどうかは、その人の人生観や仕事観に委ねられます。
私の場合も「不動産業を始めるぞ」とか「独立するぞ」とかいった気概は全然なかったのに、何かの流れで不動産仲介業に足を踏み入れ、業態は変化して言ったものの、そのままあっという間に30年ほど時間を費やしてしまいました。

その間色々な失敗を繰り返し、それが自分の血肉になっているかと問われれば、必ずしもそうなっているとは言えず、ある意味、中身の薄い「仕事ドップリ」だったかもしれません。
ひょっとしたらムダな時間を過ごしてきたかもしれず、もしそうなら反省のしようもありません。
「95歳までバリバリの現役」宣言しているのも、今のままリタイアなどしてしまったら、死ぬ時に悔やんでも悔やみきれないと思うからです。

95歳まで現役なら、まだあと35年もあります。
35年もあれば、思う存分自分のやりたいことが出来るはずです。
正直なところ「社会に貢献」などという大それた思いもなく、自分のやりたい仕事を思いっきり楽しんでいこうと考えています。

イチローは「社会に貢献」などと思って野球をやっているわけではないと思います。
しかしながら、そのプレーが多くの日本人を勇気づけてきました。
仕事に打ち込み、結果として「世のため人のため」になれば、それはそれで十分ではないかと思うのです。

何年も仕事を続けていると「もう少し要領よく、もっと楽にやっていく方法はないのだろうか?」と思うことが多々あります。
掃除一つとっても、時間を費やし過ぎではないかと感じることがあります。
しかしながら「楽しむけれど、楽はしない」という考えが出てきたり、「掃除は運気を整える神事」だという大義名分を得たりすると、今までのように存分にやっていていいのだと、ちょっとホッとするのです。

泥臭くても、要領が悪くても、要は「やる気の継続」こそが人生を勝利する方法であることは間違いありません。
掃除でも勉強でも仕事でもスポーツでも趣味でも、モチベーションのところが折れてしまうと、なかなか続かなくなります。
だからこのモチベーションのところに焦点を当てて、ちょっと研究してみたいのです。
アメリカが繁栄発展したのは、このモチベーションの研究がよく進み、繁栄の考え方が普及していったからでもあります。
ということで(唐突ですが)、頑張れ「デグチ・メソッド」!