株式投資 その3

会社四季報』をめくりながら、配当利回りが高く、有利子負債がゼロの会社を探していったわけですが、それらは次のような会社が多かったように思います。

まずは薬品メーカー。
「薬九層倍(くそうばい)」と言われるように、原価が安いので(膨大な開発費がかかっている場合もありますが)、一度うまく回転し出すと、ものすごく利益が出るようになっているようです。
ただし本来、無借金でいけるような優秀な製薬会社なのに、大きな有利子負債を抱えているケースがありました。
これはM&Aで海外の同業者を買収したからではないかと思います。

IT関連の会社やパチンコメーカーの中にも高収益で財務内容の良い会社がゴロゴロありました。
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットは「自分が理解できないものには手を出さない」原則を崩さず、IT関連企業の株は全く所有していません。
私もITの中身はイマイチ分からないので、購入銘柄のリストからIT関連企業を外しました。
「応援したい会社の株を買う」という原則も大切にしたいので、パチンコ関連株もリストには入れませんでした。
パチンコにはあまりいいイメージを持っていないからです。

上場企業には他の会社の子会社もあり、そういった会社の中には無借金で配当利回りの高い会社がけっこうあることに気がつきました。
親会社にせっせと利益を貢いでいくといった役割があるのかもしれません。
親会社には膨大な有利子負債があり業績も悪いのに、その子会社はピカピカの優良会社であるケースもあるのです。

有利子負債がゼロで、配当利回りの高い銘柄を探していると、時たま大株主に竹田和平さんの名前を見つけました。
竹田和平さんは株においては日本一の投資家なのですが、キャピタルゲイン(即ち株の頻繁な売買)ではなく、インカムゲイン(配当)を重視されています。
自分が探していた銘柄の大株主の欄に竹田和平さんのお名前を発見すると、自分の株選びは間違っていないとのお墨付きを得たような気がし、何だかうれしくなってしまいます。