ウィーン・ブダペストへの旅 その6

普段でも私は1日2食で、お昼を抜いています。
別に信念でやっているのではなく、その方が調子がいいから続けているだけです。
実際、何かの都合でお昼を食べた時は調子が悪くなります。
従って海外旅行だからといって、1日3食になるわけではありません。

海外旅行でお昼を抜くと、ずいぶんメリットがあることが分かりました。
時間が助かるのです。
ヨーロッパでまともな食事をしようと思うと、2時間ぐらいかかることが多いのです。
人気のある美術館や観光地では、お昼抜きでスイスイと回っていくのが正解だと今回実感しました。

ただしデメリットもあり、ご馳走を食べる回数がそれだけ減るということでもあります。
旅の楽しみは、何と言っても食事だからです。
でも一人旅などをしていると、お昼はテイクアウトを買ってきて、ホテルの部屋でそれを食べたりすることも多いし、また混んでいるレストランなどは入る気にもなりません。
従ってご馳走は1日1回で十分なのかもしれません。

ブダペストへ来て、特に感じるのですが、古い建物は実に雰囲気があっていいのですが、最近建てたビルは何とも情緒に欠けるのです。
私は写真を撮るから分かるのですが、昔の建物はどれを撮っても「絵」になるのに、近代の建物にはカメラを向ける気にもなりません。
ひじょうに浅薄な感じがするからです。
フィレンツェプラハの街があれだけ美しいのも、中世の建物がシッカリ残っているからだと思います。
「建築」というのは、果たして進化しているのだろうかと疑問に思ってしまうのです。

ブタペストは美しく、気持ちのいい街です。
交通マナーもいいし、温和な雰囲気もあります。
しかしながら、厳しい歴史も持っているのです。
ブタペストは今まで他民族の侵略などで、30回以上も街を破壊されたとのことです。
モンゴル軍もここまで来ているのですね。
ソ連支配下では「ハンガリー動乱」などという悲劇もありました。