年千冊の読書力 その26

予備校のカリスマ英語教師の本を読みました。
実家が経営する塾で英語を教えていたのですが、教え子がみんな英語で失敗し、全員不合格になったのだそうです。
随分ショックだったと思いますが、その後試行錯誤の末、今の学習法を生み出したとのこと。
その過程で英語(学習法)に関する本を、今までに何と1万冊読んだのだそうです。
やはりその道で一流になろうと思えば、専門書を1万冊ぐらいは読まなければならないのかもしれません。

私の本業は不動産業ですが、今まで読んだ本は多分千冊ぐらいではないかと反省しています。
不動産業はKKDと言って、カンと経験と度胸でやっていけると言われていますが、やはり本による知識がないと、随分と危(あやう)い動きになってしまいます。
バブルの時は「行け行けドンドン」でいいのですが、ちょっと経済に変化が起こると、途端に引っくり返ってしまうことが少なくありません。
やはり本で形成された「哲学」なり知識を持っていなければ、繁栄を長続きさせることは難しいのです。

本業に関する本もそうなのですが、自分が興味を持った分野では、まずは千冊の本を読破することが大切ではないでしょうか。
千冊読めば、その分野では一家言持つことができ、ますます興味も深まるはずです。
読書だって興味がない分野の本はなかなか読めるものではありません。
外国の書店へ行って英語やドイツ語の本を買おうと思っても、なかなか気に入った本が見つからないのは、私自身に興味のある分野がないからでもあります。

海外の書店で今かろうじて買うことが出来るのは、旅行のガイドブック。
これなら書いてあることは決まっているし、興味もあるので「努力感」も辞書も必要なしで読めてしまえます。
こういった分野を徐々に増やしていきたいと思うのです。
今その最有力候補が「歴史」。
歴史には興味があるし、歴史の本を置いていない大型書店などありません。

まずは日本語で歴史の本を千冊読みたいと思うのです。
そうすれば基礎的な知識の厚みが増すので、少々英語(英単語)が分からなくても、その内容を推測することが出来ます。
今後は「読書をコアとした人生にする」と私も腹をくくったところなので、より本気で読書に取り組もうと思っているところです。