年千冊の読書力 その25

『夢をかなえる読書術』という本を読みました。
その中に著者の「人生を変えた本」というのが出てくるのですが、てっきり『道を開く』的な啓発本だと思っていたら、何と電話帳を活用しての顧客開拓の本だったのです。
弁護士として独立はしたものの、顧客ゼロの状態が続いていた著者が、たまたま書店で目にして購入した本の通りにしたら、一挙に依頼者が増えたという体験が書いてありました。

言わば「ニッチなノウハウ本」で人生が変わるなんて、ちょっと虚を突かれた感じがしました。
そのほかにも著者はITの使い方など、極めて具体的な案件をすべて本で学んでいます。
自分が経験不足で分からないことは、とりあえず本に聞いてみればいいのだということに改めて気がついたという次第です。

不動産業を営む知人は、20歳代の時に本に書いてある通りにテナントビルを建てて成功し、以降40年間そのビルは満室で稼働しています。
ビルだって本を読めば建つというわけです。
自分自身が経験を積まなければいけなかったり、専門家に相談しなければならなかったりということでは必ずしもないのです。
もっと自信を持って、本を活用し人生を切り開いていけばいいのかもしれません。

人に話を聞きに回るより、本を読むほうが数倍効率はいいように思います。
ましてやテレビなど見ていても、底の浅い知識しか得られないと思うのです。
海外旅行などでも、事前に本でシッカリと知識や情報を把握していると、実際に現地に行った時に新たな発見をすることが多いというのは、私自身の体験でもあります。

時間は有限なので、やるべきことを絞らなければなりません。
私は「読書」を自分の生活や人生のコアに据えたいと思っています。
商売だって時流を見極めることが極めて大切。
商売の達人の中には、それを直感で得る人たちが少なくないのですが、私は大量の本を読み、世界経済の動向と市場の変化を掴みたいと思うのです。
モノゴトの変化には必ず兆候があり、そしてそれは本を読めば分かることでもあるのです。