これからの世の中は「ダントツ」の分野を何か持たないと、企業も個人も輝いていかないと思うのです。
しかしながら「ダントツ」のためには、大袈裟でなく血のにじむような努力を重ねなければなりません
従っていくつも「ダントツ」を持てるわけではないと思います。
だからダントツ商品を数種類持つ上場企業は超優秀だと思うし、利益も株価も高いはずです。
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プロ野球で一流、もしくは超一流の投手は、ダントツの球種を最低3つは持っていると読んだことがあります。
150キロのストレート一本だけだと、やはりプロでは通用しないのでしょう。
一流の柔道選手は「一本」が取れる技を3つは持っているはずです。
柔道は相手の力を利用するので、例えば「内また」が得意であれば、その逆の技である「大内刈り」をマスターしていれば、圧倒的に有利になります。
柔道でも一流に達するためには、ダントツの技がいくつか必要なのです。
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コマツの会長の坂根さんがよく「ダントツ経営」ということを仰っています。
なかなかいい言葉だと思い、さっそくパクらせていただきました。
中小企業だとダントツ商品が一つあれば、十分に食べていけるし、業績も相当いいはずです。
商品に限らず、どこにも負けないという特徴(長所)を持ちたいものです。
ランチェスターの法則も、何かのナンバーワンになることを口を酸っぱくして説いています。
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では当社にとってダントツとは何なのか?
一生懸命考えてもちっとも思い浮かばなかったのです。
ところが今日遠方から来店された方が「きれいなオフィスですね。たぶん不動産業界では一番キレイなのではないでしょうか」と言ってくださいました。
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オフィスのキレイさは、ひょっとしたらダントツのレベルにまで到達しているかもしれないことに気がつきました。
以前「不動産業界では一番キレイなお店」を目指していたことがあるのですが、実はそのことをすっかり忘れていたのです。
私自身、鍵山流掃除道を実践し出して、もう20年を超えました。
たしかにこれは当社の「ダントツ」であり、強みに違いありません。