カノンと一緒

カノンは7歳ですが、このところカノンとの一体感が、より一層増してきました。
夜の8時半ごろからカノンと一緒に勉強し(カノンは横で寝ているだけですが)、寝る時も一緒で、朝の散歩も一緒。
家に帰ってくる6時半ぐらいまで、約10時間もの時間をカノンと共にしています。
カノンが一緒だとなぜか知的作業の効率がよくなり、また一緒に寝ていると幸福感が湧いてきます。
いつも「この至福感はいったいどこからくるのだ?」と不思議に思うほどです。

もっとも一緒に暮らしている別の住人には「二人のイビキがうるさい」と不評です。
私はカノン一人分のイビキを聞けばいいだけなのですが、それでも最初の頃は寝静まった頃「猛獣のようなイビキ」によく目が覚めました。
そんなに大きくないベッドなので、体はキチキチで、朝起きた時「ああシンド」と感じることも少なくありません。
寝返りなど、とんでもありません。
しかしそれでもカノンと寝る幸福感の方が勝(まさ)っているのです。

私は軍艦や潜水艦のベッドがどれほど狭いかを知っているので「カノンと寝るのにベッドが狭い」などと文句を言うのは、帝国海軍の将兵に対し申し訳ないという気持ちがあります。
またこんなことでキングサイズのベッドに買い替えるのは、贅沢だし罰が当たるに違いないという気持ちもあります。
と言いながら「2カ月後にはベッドが変わっていたりして…」という気も多少しております。

カノンとの散歩は朝の5時台。
今は行きも帰りもずっと真っ暗。
散歩の途中、出会う人もほとんどいません。
散歩の間にさまざまなアイデアが浮かんできます。
そんな時は忘れないようにサッとメモ。
2分遅れると、もう何のアイデアだったのかを忘れることも少なくないのです。

イデアもインスピレーションで完成されたものが降りてくることもあるし、考えていく間にだんだんと形をなしてくるものもあります。
いずれにせよ、仕事にとっても人生にとっても、かなり重要なアイデアが出てくることが多く、もし散歩していなければそのアイデアはどうなっていただろうかと不思議に思うこともあります。