頑張ると人生が面白くなる その4

松下幸之助でも人から頼まれて、市会議員を務めていた時期があったのをご存知でしょうか。
しかし松下幸之助の場合は「こんなことをしていてはいけない」とすぐに気がつき、早々に市会議員を辞めています。
以降は本業一筋です。

議員まで行かなくても、公的な仕事を一つ受けると、すぐにもう一つ来るのです。
「ほかに受ける人がいないから」と頼まれ、気がついたら名刺の裏は本業以外の肩書で“いっぱい”になっているケースも。
本業が安泰のまま「街の名士」コースをいつまでも歩んで行けるほど、今の時代は甘くないことを知るべしなのです。
本業がおかしくなっているのに、見栄で名誉職を辞めることが出来ない人もおり、そんな時は本人もまわりも会社も不幸です。

まずは勤勉であれ。
やっぱり頑張らないと運命は開けないのです。
しかしながら、時間も能力もエネルギーも無限ではありません。
自分が価値を見出す「本筋」に集中していかないと、満足する成果は得られません。
逆に言えば、本筋以外のものをカットしなければいけないわけです。
余計なことに首を突っ込んでいるほど、人生は短くないのです。

本筋以外のことを我慢するストイックさも必要です。
でも我慢のための我慢ではなく、ビッグな夢や高い志があれば、自ずと我慢できると思うのです。
つまり「ワクワクする夢」がまず第一ということになります。
「夢」創造能力というのがあり、ワクワクする夢を打ち出すことができるのも一種の才能です。

夢を持って、それに向かっている人と接すると、こちらまでワクワクしてしまいます。
反対に、ノンベンダラリと漠然と生きている人は、ハッキリ言って魅力がないのです。
年がいくから魅力がなくなるのではなく、夢がなくなるから魅力がなくなるのです。
だからワクワクする夢に向かって頑張っていきたいと思うのです。
頑張れば人生が面白くなる。
そんな人の割合が少なくなったから、日本の国力が減退しているように見えるのかもしれません。
もう一度「すごいぞ、ニッポン!」といきたいものです。