頑張ると人生が面白くなる その3

経営者が本気で経営している間は、会社やお店は大丈夫なのではないかと思うのです。
長い間経営していると、一社一社の会社では避けられない波がやってくることがあります。
例えば「円高」などは、自分の努力の範疇外です。
しかしそれだって常にアンテナを張って勉強しておれば、事前に分かることではないかと思うのです。
あるいは仮に分からないとしても、長い間かけてキャッシュポジションを高めるような努力をしておれば、余裕を持って対応できると思うのです。

時代の変化に対応できないというのは、経営者の怠慢です。
しかしながら、どう考えても時代とはそぐわない事業というのもあると思います。
そんなときは廃業も選択肢の一つです。
しかし借入れが多いと、廃業するにも廃業できないことがあります。
すっと廃業できるようにしておくためにも、不断の努力が必要なのです。

経営者であるための基本的な条件は勤勉であること。
これはまず外(はず)すことが出来ない条件だと思います。
しかる後に謙虚であれ。
謙虚さを失うと、幸運の女神も協力者もファンもいっぺんに周辺から離れていきます。
神様も人々も、驕り高ぶっている人はやっぱり嫌いなのです。

会社以外の組織にどっぷりと浸かってしまうのも、経営の赤信号が灯(とも)る原因です。
青年会議所ライオンズクラブなどでも、人望があり熱心に活動していると、その組織の中でドンドン出世していくことがあります。
これが会社経営へのヒントになったり、人脈形成でプラスになったりすればいいのですが、
そうでもないことも多いのです。
たぶんこういった組織に時間を割き過ぎる人は、自分の本業に飽きてしまっているからだと思うのです。