会社の引っ越し その9

私にとっては掃除が宗教儀式そのものになりそうです。
特に日本の神々は清らかなところを好かれます。
以前に天理教の本部(奈良県天理市)を訪れたことがありますが、掃除によって醸(かも)し出された清潔感に圧倒され、感動しました。
伊勢神宮のすばらしい波動も、数多くの大樹木と掃き清められた境内のすがすがしさによって、より一層際立ったものになっているのだと思います。
掃除は元々その場所が持つ潜在力を最大限に発揮させる力があるのに違いありません。
ある人が、手入れが行き届いていなかった近くの神社を毎日掃き清めていったら、その神社が本来持っていた神々(こうごう)しさが再びよみがえってきたとの話を聞いたことがあります。

掃除には災難や不幸から身を守る効力があります。
分かりやすい例を上げるなら、営業車を徹底的に洗車するようになってから、事故が激減したという会社があります。
外も汚れ内部も乱れている車よりも、きれいに手入れや洗車がされた車の方が、事故は少ないだろうということは簡単に推測できることでもあります。
整理・整頓・清掃が行き届いた場には、魔も忍び寄りにくいのに違いありません。

掃除が社員の気持ちを整えることは知っていましたが、神様の気持ちまで整えるということは知りませんでした。
新オフィスには伊勢神宮の神棚をお祭りしています。
これからは天照大神(あまてらすおおみかみ)にご奉仕するつもりで掃除をしていきたいと考えています。
鍵山流掃除を20年間続けて、ようやく掃除の本当の意味を発見したという次第です。