コーディネイト

カノンとの散歩道

婦人服の「ワールド」創業者がヨーロッパへ視察に行き、人々の服装がなぜ洗練されているかにハタと気がつきました。
それは服装全体がコーディネイトされていたから。
コーディネイトされたファッションには、スッキリとした美しさがあります。
製造販売の立場から言えば、カーディガンや帽子やスカートを単体で売るのではなく、要はコーディネイトされたものを提供していかなければならないことに気がついたわけです。

インテリアだってコーディネイトされてなければ、何かギクシャクします。
和風なら和風、モダンならモダンでいいのですが、すべてを同じ様式で統一していかなければ、バランスが変なのです。
成金のおかしさは、カネに糸目をつけずに買っていくのはいいのだけれど、そこに統一された流れがないのです。
例えば東洋の陶磁器と西洋のアンティークが“ごちゃ混ぜ”になった空間は、決して居心地のいいものではありません。
海外へ行って「きれいな街だなあ」と思う所には、間違いなく街全体の統一感があります(例えばフィレンツェの建物の茶色の屋根瓦)。

不動産業も、本当はコーディネイトされた販売が必要だと思うのです。
土地や建てものを単体で売っていくのではなく、その人の幸せや企業の繁栄を一つの流れとして、コーディネイトして提供していけたらいいなあと思います。
幸せになるためには明らかに「幸せの法則」があります。
意識しているか否かは別として、その法則を実践しているからこそ幸せになるのだと思います。
繁栄だって繁栄の法則があるわけです。
例えばドラッカー経営学はまさにその法則そのもの。
ついでに言えば「勝利の法則」もあります。
孫子」はその代表的な古典です。

「幸せの法則」や「繁栄の法則」を学び、そして会得し、それをお客さんやまわりの人たちに伝えていく会社でありたいものです。
そのためにも「幸せ」や「繁栄」を自ら実践しなければウソだと思うのです。
幸せや繁栄にはコツがあるはずです。
そのコツが「法則」。
そして法則は学べるし、伝えることも出来るのです。
キリスト教や仏教などの偉大な宗教は、正にそれらの法則の集大成ではないかとも思うのです。