語学は面白い その2

日本語でも中国語でも11や12は特別な言葉ではありませんが、英語では eleven や twenty で、ドイツ語だと elf や zwӧlf と、法則性から外れた独立した言葉が出てきます。
どうしてそうなったかの面白い話を読んだことがあります。
1から10まで数えるのは、指で数えるから問題ないのですが、11となると手の指が足らなくなります。

そこで足も借りるのですが、西洋では靴を履いているので足の指は数えられず、11はまとめて一方の足。
12になるともう一方の足となるわけです。
だから11と12は特別な単語となります。
その点日本は靴を履いていないので、足の指をそのまま使って、11・12・13・14…と普通に数えて行くというわけです。
真偽のほどは不明ですが、楽しい推測ではあります。

中国語を学んでいて面白いと思ったのが、曜日の言い方。
「月曜」・「火曜」・「水曜」などと言うのは古代の中国から入ってきた言葉かと思っていたのですが、中国語では「星期一」・「星期二」・「星期三」などと言うのです。
ならば「月曜」・「火曜」という呼び方はどこから出てきたものなのでしょう?
英語と比較してみると、「月曜」の”Monday” と「日曜」の”Sunday” だけは意味的には対応していますが、ほかの曜日は全然関係ありません。
中途半端に対応しているものだから、余計に混乱してしまいます。

日本語でも中国語でも、普通に1月・2月・3月…と呼びますが、英語だとJanuary・February・March…と月に名前があります(ドイツ語でもそうです)。
月に独自の名前がある方が、色どりがあっていいかもしれないと思っていたら、日本語にも「睦月・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・長月・神無月・霜月・師走」という伝統的な呼び方がありました。
これは日本オリジナルで古代中国から入ってきたものではないと思います。