画期的語学CD

思い込みが進歩への阻害になっているケースがあります。
例えば私は「一つの語学をマスターするには10年かかる」と思い込んでいました。
でもちょっと本気になれば、そんなにかからないのかもしれません。
目標レベルにも依りますが、旅行会話と新聞を読むレベルであれば、2,3年あれば十分ではないかと思います。
日本滞在の外国人留学生の中には、たった1年で流暢な日本語を話せるようになる人もいます。

逆に日本人留学生が外国で学ぶ時、日本人同士ばかりで話をしていては、外国語は上達しません。
同じようにせっかく日本で学んでいるのに、中国人同士や韓国人同士ばかりでしゃべっていると、ちっとも日本語は上手くなりません。
私は一度も留学をしたことがないのですが、英語とドイツ語だけは何とか話せるようになりました。

香港の(英語の)書店で買ってきた「中国語レッスンCD」は秀逸でした。
香港の書店は英語の本と中国語の本の両方が置いてあるのが普通なのですが、貿易センタービルの中にある書店は英語の本だけが置いてありました。
香港で勤務している外国人ビジネスマンが主な顧客なのでしょう。

CDでは英語で若い男性(たぶんアメリカ人)の説明があるのですが、それによるとその男性は、学び出してから半年で中国語が話せるようになったとのことです。
教え方も画期的で、CDを聴いていて実に楽しいのです。
リズム感のある音楽がバックで流れ、まず英語が話され、それに対応する中国語が話されます。

単語を覚える際もいろいろな雑談を解説の男性が話し、けっこうそれで覚えてしまうのです。
例えばビールのことを中国語で「ピージョー」と言います(発音はCDを聴かなければ、ちょっと難しいのですが)。
解説の男性いわく、「シドニーで『ピージョー』という知人のバーテンダーがおり、母親がフランス人で、父親がイギリス人。だからビールと言えば『ピージョー』を思い出す」とのこと。
何のことはない話なのですが、それでビールが「ピージョー」だと覚えてしまいました。