初心に帰り再スタート

3年後の「わが社の姿」が見えず、自分一人で考えていても、グルグルと同じところばかり巡っている感じなので、誰かに相談しながら考えるのが一番いいと思い立ちました。
で、誰がいいのかを沈思黙考。
今まで読んだ本の中で、ひじょうによかった経営コンサルタントのIさんが浮かびました。
Iさんに関しては、私は単に読者で、今まで何の一面識もありません。
そこで本の中に書いてあったメール・アドレスにメールを入れてみました。

とても反応が早く「2週間後の○日が空いているので、いかがですか」との返事。
私も「O.K.です」の返事をすぐに出し、ある日の午前中いっぱい、相談に乗っていただくことになりました。
お会いするまでに3期分の損益決算書と貸借対照表を送ってほしいとのこと。
分析の結果、どういう診立て(みたて)が出るのかが楽しみでもありましたが、最悪の場合「事業継続の断念」の可能性すら覚悟しておりました。
結論から言うと、意外や意外「ものすごく良いバランスシート」とのことで、ほっとして何だか体から力が抜けた気がしました。

経営コンサルタントのIさんは、いち早くデフレの到来を読み取り、「増収・増益」ではなく「減収・増益」を、もっと言えば「減収・キャッシュ増」を提言されていました。
私もIさんの本を読み、B/Sの「総資産」の部分を圧縮もしくはカットする努力をしてきました。
「総資産を縮小していけば、会社の現金が残り出す」を実行していくと、確かにキャッシュポジションがよくなっていきました。

Iさんは本を5冊ほど出されているのですが、そのほとんどが「AAA」評価。
実際にお話ししてみて面白かったし、何より私は自信とやる気を得ることが出来ました。
ここ数年は「経費節減」などの縮み努力ばかりしてきたのですが、「バランスシート」にお墨付きを得た今、これからは積極的に攻撃の方に移ろうと思っています。
既存顧客や潜在顧客は、その店や会社の今の状態を微妙に感じ取り、そして敏感に反応します。
それが売上に影響していくのだと思います。

ここしばらく、管理物件に出している看板の手入れを怠っています。
中には薄汚れたり、破損したりしている看板もあるはずで、まずはその点検からスタートしようと思っています。
初心に帰り、基本の基本から再スタート。
やるべきことを、まずはキチンとやっていこうと思っています。