東アジア経済圏

日本や中国を含めた東アジアは、今後の世界経済の核ですが、国と国との関係ではなかなか上手く歩調が合わせられず、ギクシャクすることも多くあります。
しかし都市と都市や、企業と企業同士なら、案外うまくやっていけるのではないかと思うのです。

昔は各都市同士で貿易を盛んに行っていたのが、国というものが確立し出すと、それに縛られて自由闊達さがなくなってしまったと読んだことがあります。
各都市同士だと「交易」、各国同士だと「交戦」。
あるいは海の時代は交易、陸で縛られると交戦と言い換えていいかもしれません。
やはり日本は本質的には海洋国家なのです。
海洋国である間はイキイキとその本慮を発揮するのですが、日本が「大陸国家」になろうとすると、どうも上手くいかないようなのです。

東アジアは政治主導ではダメなのです。
経済中心でいくのがベストの方法。
国際的な法律で一番作りやすいのが「商法」。
東アジアでビジネスモデルを確立していけば、一挙に経済圏が広がり、それこそそれが世界基準になる可能性も大です。
人口だって15億人はたっぷりいるのです。
私は不動産のことしか分かりませんが、例えば各地(各国)で賃貸住宅を借りる場合のルールが確立したなら、どこでも安心して借りることができます。
あるいはマンスリーマンションやシェアハウスのビジネスモデルが統一されているなら、人の移動や居住が今よりもスムーズになるに違いありません。

東アジアの国同士を仲良くさせないで、何かと言えばいがみ合わせるのは、アメリカの国家戦略だと読んだことがありますが、確かにアメリカにとってはその方が都合がいいかもしれません。
結論から言うと、東アジア圏では経済第一。
その次が文化。
どこかの国でスターが生まれた時、東アジア全体で人気が出れば益々(ますます)いいわけです。
政治は経済や文化のずっと後で十分ではないかという気がするのです。