Fさんとの会食から

中国からの留学生として日本の大学院で勉強してきたFさんは、今は大学で講師として授業を持っています。
教える科目は中国語ならぬ、何と英語。
日本での研究も「英語」でありました。
研究課題は「現在完了形」とのこと。
Fさんは今35歳。
清楚できれいな奥さんと、幼稚園へ行っているかわいい娘さんがいます。

Fさんと私とは20歳ほども年が違うのに、いつもとても充実した内容の話となります。
「英語」の話でも興味が尽きないし、中国のこともいろいろと聞くことができます。
私が「95歳までに英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、それに日本語の6ヶ国語をマスターする」などという法螺(ほら)を吹くものだから、語学専門家のFさんもちょっと刺激を受けているようです。
Fさんは中国語、英語、日本語が完璧。
「完璧」というのは、それぞれ教えることが出来るレベルという意味です。

「次は何語を勉強しますか?」という私の質問には、ちょっと考えて「やはり英語と似ているドイツ語でしょうか」とのこと。
ヤバイ、ヤバイ。
Fさんがドイツ語を勉強し出すと、私のドイツ語などあっという間に抜かされてしまうに違いありません。
今は日本で研究し、また大学で教えてもいるわけですが、将来イギリスへも行きたいそうです。

中国の歴史の中で一番好きなのは「唐」の時代とのこと。
唐の時代は、夜寝る時に戸締りをしなくても全く安心。
またどこかでモノを落としたり、忘れたりしても、必ず手元に戻って来るほど、安定した社会だったようです。
中国の歴史は、何度本を読んでも頭に入らないのですが、唐の時代をまず勉強して、それを手がかりに各時代を探ってみようかとも思います。

中国のお正月は旧暦で、毎年「日にち」が少しずつ違うのだそうです。
旧暦は4年に一度「うるう月」があり、その年は13カ月あるわけです。
旧暦のお正月には2週間ほども休みを取り、その間学校も休み。
都市で働いている人たち(民工)が、一斉に田舎に戻るので、列車は超満員という報道を見ることがありますが、中国人にとっては年間最大のイベントなので「さもありなん」という気がします。