電気自動車の産業革命 その2

電気自動車になると製造だけでなく、販売も様変わりすることが考えられます。
「電気製品」なのだから、自動車ディーラーではなく、家電量販店での販売が主流になるはずです。
しかも今は自動車メーカーによって専門のディーラーが決まっていますが、家電量販店での販売であるならば、クルマだってすべてのメーカーの商品が一緒くたに展示販売されるに違いありません。
「クルマは家電量販店で、見比べながら買う」が常識になりそうです。

プラグインで充電できるならば、ガソリンスタンドはもういらなくなるではありませんか。
電気自動車だと、例えば高速に乗れば「自動運転専用車線」があり、自分で運転しなくても、勝手に目的のインターチェンジまで運んでくれるシステムも簡単に出来そうな気がします。
そうすると鉄道産業への影響も避けられません。
今までも電気自動車が主流になるチャンスが何度もあったのに、そうならなかったのは、やはりガソリン車の方がスピードが出やすかったからのようです。
しかしもう時代は変わったのです。

トヨタがF1からの撤退を決断しましたが、これにはコストカット以上の意味があるのかもしれません。
つまり「ガソリン車から電気自動車への移行宣言」という意味です。
普通のカメラからデジカメに変わるのが「ビュン!」という早さだったのと同じように、電気異常者への動きも予想以上に早いのではないかと感じるのです。
あと10年後には、電気自動車が主流になっている可能性だって十分考えられるのです。

電話やパソコンを備えたオフィスのような電気自動車が登場するに違いありません。
もし自分が運転しなくても自動的に移動させてくれる「自動運行システム」でも出来れば、移動の間にデスクワークや電話での打ち合わせがやってしまえます。
そういった「一人オフィス」が仕事のやり方を変えていくかもしれません。
いわば「移動版SOHO(Small Office, Home Office)」の登場です。