仕事と事業の転換期

限られた時間を、どう有効に活かしていくかが、私にとって今一番問われている課題です。
30代のようにガムシャラに突き進んでいく年代でもなく、また体力も限られてきます。
いかに智恵を使って判断していくか。

先日、自社のB/SとP/Lをグラフを使って客観的に眺めてみる機会がありました。
結論から言うと、B/Sの方は問題なし。
第1次バブルの崩壊などもあって、生き残るかどうかさえも大変だったのに、随分良く頑張ってきたのだと、自分で自分を誉めてあげようと思いました(経営的には、いつもアカン、アカンと思っているので)。

問題はP/L。
売上の上がらない時期には、新規事業などの下手な手を打たずに、とにかく損益分岐点を下げる工夫をしていかなければいけないと考えています。
大きなコストダウン、小さなコストダウンと、さまざまな手を打ってきて、それなりの効果はあったのですが、もう一段聖域なくコストダウンに取り掛かりたいと思っているのです。
売上の波が大きい仲介部門がゼロでも赤字に陥らない体制作りがP/L上の目標。

自分自身の仕事への時間の割り振りも、チェックしたいと思います。
案外、郵便物に目を通すだけに時間を取られているのではないかと反省しています。
トップが本当に考えなければいけないのは「明日のわが社」。
トップ・セールスならいざ知らず、どうでもいい書類整理に追われていたのでは、何にもならないのです。

労働集約型を脱し、不動産の活用、即ち不動産に稼いでもらう方法を考えなければなりません。
営業エリアをもっと絞り、自社所有賃貸物件と管理物件を、その中に集中させていく必要もあります。
「人生の第3ステージ」即ち「知的生活を中心とした生き方」とも連動する事業展開も考えています。
当社はいま創業64年目、また不動産業に転換して28年目になります。
ここ1,2年が変化への大きな節目になることは間違いありません。