一世塾のテーマ「わが社の定義づけ」

きのうの一世塾のテーマは「わが社の定義づけ」。
メンバーの一人は金属製品加工業。
もともとは銅合金の伸銅所だったのですが、素材業では付加価値が低いので、銅合金材料を使った加工品を製造するようになりました。そして水道配管用の部品や排水金具に銅合金が多く使われていることから、次第に水道部品用品の製造業に特化していったそうです。
また途中で農業用噴霧ノズルや潅水用継手を加工する会社をM&Aし、今日に至っているとのこと。

「金属製品加工業」が定義では、広がりも夢もなく、下請け体質をそのまま引きづってしまいそうな感じがします。
そこで定義づけは「水まわり快適化業」となりました。
これなら、金属にこだわらず、プラスティック、木、アロマ等、何でも含まれるので、視野が広がり、また水道部門と農業部門を越えて発想していけそうです。

メンバーの税理士の定義は「中小企業の経営環境づくり支援サービス業」。
確かに単なる帳簿付けだと発展性がなく、面白みにも欠けるのですが、顧問先の経営環境づくりを応援するのなら、いろいろな手を考えていくことが出来ます。

当社の定義づけは「宝塚専門の不動産活性化業」。
「宝塚専門」の意味は宝塚市から一歩も出ないということ。
エリアに関しては、広いがりではなく、深みを追求していこうと思っています。
ランチェスターの法則の応用です。
また「土地活用」のように、一つの案件をどうこなしていくかを考えていくのではなく、当社の得意技が活かせる物件をいかに見つけていくかに注力したいと思っています。
限られた経営資源なのに“あれもこれも”と間口を広げていっては、他社との差別化が出来、自社の存在価値が見出せません。
逆に自社の得意技に関しては、突出したノウハウを蓄積し、最先端の発想を可能にしていきたいものだと願っています。