老人力

若い頃はすぐに腹を立てて、みっともなく怒っていました。

 

できの悪い経営者には、今でもそんな人が多いのではないでしょうか。

 

が、最近は怒ることがとても少なくなりました。

 

傲慢に物事(ビジネス)をうまく成就させてやろうという気持ちがなくなり、自然の流れに身を託すことが多くなりました。

 

毎月、伊勢神宮にお参りに行っているというのも影響していると思います。

 

「神さまに守られている」という感覚が常にあり、そんな中で自分が一人怒っているなんて滑稽だし、恥ずかしいことでもあります。

 

怒ってもマイナスしかなく、実に損なのです(しかも大損)。

 

怒らないと人間関係がうまくいくし、仕事もうまく回っていきます(実体験済み)。

 

こんな簡単なことが若い頃は分からず、60歳にしてやっと分かったように思います。

 

したがって私は「心の成人式は20歳ではなく60歳」だと常々言っています。

 

正しい方向に向かって日々精進していると、厳しい修行をしなくたって勝手に悟れるようになっているとは、70年間生きなければ分からないことでありました。

 

感情も食欲も性欲も、その他もろもろの雑多なこともすべてコントロールできます。

 

私にとっては良いことばかりで、老人になるのが退化だとはとても思えないのです。