毎年1度ヨーロッパに旅行に行っていた人がいます。
さすがにコロナのときは中断していたのですが、久々に行こうと決めたそうです。
が、円安で航空料金や現地のホテル代がビックリするほど高くなっており、また飛行時間もロシア上空が飛べないため、数時間長くなっていることに気づき、しばらく旅行を延期することにしたのだそうです。
今から50年以上前、私が中学生の頃、美術の先生が勉強のため、長期間パリに滞在していたことがあります。
そのときは1ドル360円の時代で、日本もまだまだ貧乏でした。
とにかく物価高には辟易(へきえき)し、身動き取れなかったそうです。
スーパーでパンなどを買って食べるぶんにはいいけれど、外食するなんて夢のまた夢といった感じだったとのこと。
昭和42年(1967年)、私は高校1年生でした。
高校生のときに、日本は高度成長時代の絶頂期に突入し、経済成長率は毎年10%を超えていました。
大学は経済学部に入ったのですが、その年の夏にニクソンショックが起こり、円がドルに対し16.88%切り上げになりました(1ドル360円が308円に)。
「16.88%」などという半端な数字をいまだに覚えているほどの衝撃でした。
戦後最高の円高は1ドル75円くらいなので、それと比べると、今の円の価値は半分くらいになっています。
また円高は必ず来ると思うので、そのときまで日本でせっせと稼いでおきたいと思うのです。