若い頃は自分の(低次の)欲望になかなか勝てなかったのですが、年を重ねるにつれスルーしていくことができるようになりました。
「老人力」のおかげです。
経験を通した叡智が、年々積み重なっていくのは痛快でもあります。
年間2,400冊の本を読んでいるので、本から得られた情報、知識、智慧、胆力の積み重ねも半端ではありません。
体力がないのは「老人力」の欠点ではなく、私の経験から言っても、それ自体はそう問題にはなりません。
一番の問題は健康を損ねることです。
若い頃からの不摂生が一挙に表面化することは十分に考えられ、また免疫力が低下するにつれ、体内に貯めてきた「毒」が悪さをすることも考えられます。
面白いことに、健康に関する本を数百冊読み続けていると、段々と健康になっていくのですね。
先日「体と心を温める」という言葉と出会い、体だけでなく心の状態をもケアしていこうと思いました。
こんなことは若い頃には気がつきもしなかったことです。
ビジネスでは実年齢が相手より上だと、もうそれだけで有利になる経験をいっぱいしています(例えば銀行の支店長が自分より年下だったり、上場企業の社長がやはり自分より年下だったりする場合など)。
しかしながら「見かけ年齢」は一回りしたぐらい下を狙いたいと思っています。
「実年齢は年いっているけれど、見かけは若い」のが、最も有利な気がします。