ハインリッヒの法則

明王エジソンは、生涯で数千回の(実験での)失敗をしていますが「こうすれば失敗することが分かった」とすべてをポジティブに捉(とら)えています。

 

たとえば電球のフィラメントに適した材質を見つけるために、ありとあらゆるものを試し、最終的に日本の石清水八幡宮に生える竹を使って成功しました。

 

それまでうまくいかなかった数千回の実験は、失敗ではなく、適さない材質を一つ一つ潰していく作業に過ぎなかったわけです。

 

私も過去、幾多もの失敗を重ねてきて、今でも悔いが残るのですが、この際、すべてを将来に活かす教訓とし、もう気にしないことにします。

 

会社経営を40年もして、倒産もせずに生き残っていること自体が立派だと、自分を励ましたいと思うのです。

 

失敗の根本原因は「おごりと油断」に尽きると思いますが、中には技術的な失敗原因もあると思うのです。

 

例えばハインリッヒの法則というのがあります。

 

これは労働災害を調べていたハインリッヒという人が発見した法則です。

 

1つの重大事故の前に、29の軽微な事故があり、その前に300の「ヒヤリ・ハット」することが起こっているのです。

 

逆に言えば、300の「ヒヤリ・ハット」を事前に一つずつ潰していっていたなら、29の軽微な事故は起こりません。

 

29の軽微な事故を除去しているなら、1つの重大事故が防げたはずなのです。

 

日常生活でも「ヒヤリ・ハット」をなくしていけば(将来起こるはずの)思わぬ事故や災害から身を守れるのではないかと思うのです。

 

ちょっと危険な道を普段から通らないとか、作業の手抜きをしないとか、部屋を乱雑なまま放っておかないとか、できることはいろいろあるはずです。