人生に勝利する3要素は「運・鈍・根」と呼ばれています。
「運」は説明するまでもありませんが、「鈍」は愚鈍、「根」は根性ではなく根気を表します。
不思議なことに才能とか努力といった要素はそこにはないのです。
ひょっとしたら「運・鈍・根」とは、神さまに愛されるキャラのことではないかと思うのです。
「運」などは自分がコントロールできるものでは決してなく、まさに神さまの範疇(はんちゅう)です。
「鈍」や「根」などからは、一筋に懸命に粘り強く継続していく姿がイメージできます。
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私は不動産業のことしかわかりませんが、初代が築き上げた“そこそこ”の会社を引き継いだ二代目は、たいていが優秀で、中にはダントツに優秀な人もいます。
一方、そう大した才能もなさそうな人もいるのですが、それでも立派な会社に育てていくことが多いように思います。
たぶん「覚悟」が最初から違っているのでしょう。
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創業者が始めた店(会社)は、最初は小さくて頼りないのですが、真面目に続けていくうちに徐々にリピーターが付きだし、3年ぐらい経ったとき、何となく手ごたえと安定性を感じるはずです。
5,6年もすれば、目に見えて売上が上がり、ひょっとして社員数も増え、自信がみなぎっているかもしれません。
が、「好事魔多し」で、ここで天狗になってしまうか、あるいは謙虚な初心に帰ることができるかが、破滅か発展かの分岐点になるように思います。
私自身のことを言えば、いったんは破滅の方向に行きかけたのですが、運よく生き残りました。
今から少なくとも20年間は1日も休まず働こうと思っていますが、肝心の心の方向だけは間違えないようにしていこうと思っています。