神道には魅力的な女神さまが多いのです。
天照大神は別格として、宗像三女神のタゴリヒメ、タギツヒメ、イチキシマヒメや、富士山の神さまであるコノハナサクヤヒメ、天皇家の先祖である豊玉姫や玉依姫、また神功皇后として有名なオキナガタラシヒメなどがおられます。
宗像三女神はスサノオ命の娘で、宗像大社や厳島神社のご祭神です。
長女のタゴリヒメはオオクニヌシ命と結婚し、下照姫(シタテルヒメ)を生んでいます。
下が明るく照らされるほど美しかったので、そう呼ばれたそうです。
私の地元の宝塚市に売布神社というのがあるのですが、そこのご祭神が下照姫だったことを、長い間知りませんでした。
ついでに言うと下照姫は、高天原から派遣された(超イケメン)のアメノワカヒコと結婚しました。
が、アメノワカヒコは自分の使命を忘れたため、自分が放った矢が戻って来て自分に刺さり、亡くなるという悲劇もありました。
女神の世界は、心の美しさが外面にも表れるので、清楚でキレイな方が多いのですが、(畏れながら)唯一美しくなかったのがイワナガヒメ。
天孫降臨の時に木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)に一目ぼれしたニニギ命は、結婚の申し出をコノハナサクヤヒメの父親であるオオヤマツミ命に行いました。
オオヤマツミ命は、姉のイワナガヒメも一緒にもらってほしいと言ったのですが、ニニギ命は「姉はブチャイクだからいらない」と断ってしまいました。
神様の世界もいろいろなことがあるのですね。