「ヨコ勉」の威力

税務や会計や理科系の本は横書きが多いのです。

 

ページを左から捲(めく)っていくわけです。

 

こういった本は読むのが億劫(おっくう)で、また値段が高い本が少なくありません。

 

たまに「勉強しなければ」などという強迫観念や義務感から本を買うことがあるのですが、たいていはそのまま「つんどく」となってしまいます。

 

本棚の中にそういった「不良在庫」が多いと、本棚からドンヨリと曇ったオーラが漂い出します。

 

そんなスペースの中にいると(自分でも気がつかないうちに)何となく「やる気」が失せてくるので気をつけなければなりません。

 

買ってはみたものの、今まで手付かずだった横書きの本を「わかっても、わからなくても」とにかくページをめくっていくことにし、これを「ヨコ勉」と名づけました。

 

新聞や雑誌を端から端まで読む人はまずおらず、ふつうは興味のある記事のみに目を通すはずです(すなわち飛ばし読み)。

 

ヨコ勉はこの応用で「(いい加減な)飛ばし読みのチャンピオン」のような読み方です。

 

ただし同じテーマの本を「わかっても、わからなくても」何冊も読んでいきます。

 

本を読んでいて理解できないところが出て来ると、途端に脳のエネルギーの消費量が増え、そこから1歩も前に進まなかったり、ひどい時は学習意欲自体が急減したりします。

 

ところが「わからないところ」は「わからないままでいい」となると、別にどうってことはなく、気にせずに“どんどん”ページをめくっていけるのです。

 

このヨコ勉の威力はすさまじく、苦手だったテーマが、逆に少しずつ自分の得意分野になってくるのを肌で感じます。

 

今わからなくても、読み続けているうちに、やがて分かる時が来ることが「分かっている」のでストレスゼロで読み進めて行けるのです。

 

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