島根への神たび その1

島根と言えば出雲大社が真っ先に頭に浮かんで来るのですが、今回は美保神社と八重垣神社と佐太神社の3つの神社への参拝の旅となりました。

いずれも本を読んでいるとよく出て来る神社なので、一度行ってみたかったのです。

美保神社主祭神は事代主(コトシロヌシ)の神。

大国主命の嫡男的存在の方です。

大国主命には子供が188人いたのですが、その中でもコトシロヌシを一番頼りにし、国譲りの時にもまず最初に相談しています。

コトシロヌシは「お譲りしてはいかがでしょう」と大国主命に答えているのですが、同じく息子のタケミナカタは納得せず、天照大神の使者であるタケミカヅチに腕力での戦いを挑みました(この2柱の神々はお名前がよく似ているので混乱します)。

が、「武」の実力はタケミカヅチの方が圧倒的に上で、タケミナカタは逃げに逃げ、諏訪湖の畔(ほとり)まで逃げてきたところで降参。

その地から一歩も出ないことを条件に許されます。

従って、神無月の時に神々は出雲に集合するのですが、タケミナカタは参加することができず、諏訪に留まっているとのことです。

もちろん諏訪大社のご祭神はタケミナカタの神です。

諏訪大社は大きな4つの神社から成り立っており、7年に1度催される壮大な御柱祭もあり(畏れながら)とても敗者とは思えぬ立派さです。

八重垣神社のご祭神はスサノオ命(みこと)。

ヤマタノオロチを退治する前に、稲田姫を保護し隠した場所が、この八重垣神社なのです。

スサノオ命が祭られている神社には独特の波動があり、ひと言で言うと「粗にして野だが卑ではない」といった感じなのです。

佐太神社主祭神猿田彦の神。

伊勢や鈴鹿にサルタヒコをお祀りする立派な神社があり(猿田彦神社と椿大社)、猿田彦はてっきりその地域の土着の神さまだと思っていたので、島根にあるのはちょっと意外です。