前日は雨で、当然富士山は見えませんでした。
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幸い次の日は雨が上がり、朝4時半ごろに目が覚めたので、河口湖周辺の散歩に出かけました。
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「富士五湖」という名前は聞いたことがありましたが、全然イメージもわかずピンときていませんでした。
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が、実際に富士五湖の一つである河口湖の畔(ほとり)を歩いてみると、その雰囲気を体で覚え込むことができました。
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古賀政男も昭和20年3月から8月まで、ここで過ごしているのですね。
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古賀政男の歌が戦地の兵隊たちに大人気で、そんな国民的歌謡の作曲家を空襲から守るため、陸軍がトラックを用意して古賀政男を河口湖に引っ越しさせたのだそうです。
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そんな話も現地にある碑を見て知りました。
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河口湖の湖畔を歩いているうちに、ちょっと諦(あきら)めていた富士山が、徐々に姿を現してきました。
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富士山に好かれないと富士山はいい姿を見せてくれないことが、意識の深いところで理解できました。
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富士山を見ると誰もが感激します。
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早い話が今回の旅行も、富士山が見えると見えないでは、その価値は雲泥の差です。
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富士山は単に姿が美しいというだけでなく、底知れぬ霊的パワーを秘めているからこそ、これだけ人々を感動させるのだと思うのです。
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何回もカメラを富士山に向けたのですが、1分違えば全然状態が違ってきます。
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プロのカメラマンにとっては、シャッターチャンスは一瞬だということがよく分かりました。
*姿を隠していたのに、富士山がちょっと姿を現しました。うれしいですね。
*もっと姿を現しました。
*で、ど~ん。