無借金での賃貸オーナー業

ある著名な不動産コンサルタントが「東京3区以
外は不動産じゃない」と述べています。

ちょっと過激な発言のように聞こえますが、千代
田区、中央区、港区内の場所こそが価値の下がら
ない不動産であって、間違っても地方に投資して
はならないという意味でもあります。

例え日本経済がガタガタになっても、この「プレ
ミアム3区」の価値は下がらず、日本のみならず、
世界から富裕層がやってくるというものです。

しかしながら、かつてのバブル崩壊やリーマンシ
ョックでは、銀座といえども大きく地価が下がっ
た事例があります。

私もプレミアム3区で不動産が取得できないかと
試みているのですが(まだ何もしていないのに)
目下(もっか)挫折中です。

不動産の場合「山高ければ、谷深し」の傾向が極
端で、1990年代のバブル崩壊では、商業地の地価
が平気で10分の1になったりしました。
(ちなみに住宅地では5分の1になりました)

不動産価格が3割ほど下がると「不動産のバーゲ
ンセールだ。ここで買わずにいつ買うのか」とば
かりに買いあさると、そこからあっという間にま
た3割ほど下がり、顔がみるみる青ざめるのです。
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そんな時でもインカムゲインのある収益物件だと、
毎月収入が入って来るので、まだ持ちこたえやす
いのですが、キャピタルゲインのみに狙いを定め
た物件だと、相当きびしい状況に追い込まれます。

私も長い間、不動産業に従事していますが、無借
金での賃貸オーナー業を営んでいる人が一番安定し
ているように感じます。

不動産を切ったり張ったり(売ったり買ったり)
するのが個人的に好きな人もいるのですが、そう
いう人はやっぱりギャンブルも好きなことが多い
ように見受けられます。

儲けの上手さと、人間的なレベルの高さとは、
やはりちょっと別物なのです。