尊敬する人たち

汗水たらして働くことは無論大切だと思うのですが、
不労所得を築いていくことも極めて大事だと思うのです。

本多静六は明治時代の一流の学者ですが、
投資によって巨万の富を得ました。

学者なので事業はやっていないのです。
しかしながら学問的にだけでなく、
経済的にも大成功しました。

本多静六は若い頃から収入の4分の1を、
最初からないものとして貯蓄し、
投資の元本を貯めていきました。

林業博士なのですが、
1日1ページは原稿を書くことを自分に課し、
生涯で370冊もの本を出しています。

知的分野にも経済分野にも(両方ともに)成功した人に、
私は非常に魅力を感じます。

トロイの遺跡を発見したハインリッヒ・シュリーマンも、
貿易商として大成功しています。
語学も10数か国語をマスターしたというスゴイ人なのです。

伊能忠敬も名家に養子で入ったのですが、
傾いた家業を見事に再建しました。
天明の大飢饉では資材を投げ打って、
地域の窮民の支援を行ったりもしています。

財を築き家業が安定すると、息子に家督を譲り、
自分は江戸で測量の勉強を始めます。
この時、伊能忠敬は50歳、師匠の高橋至時は31歳でした。
(師匠の方が19歳も年下です!)
そして後に、当時の技術では考えられないような
詳細な日本地図の作成という「大事業」を成し遂げたのです。