経営と投資

ハウステンボスを再建した澤田秀雄さんによると「経費を2割下げ、売上を2割上げれば、どんな会社でも黒字化する」とのことです。
ただし「言うは易し、行うは難し」で、これがなかなか難しいことであるのも事実です。

当社は事業の見直しを行い、コインパーキングをメインに据える変革を行いました。
せっかく事業削減したのだから、固定費も見直していこうと思っています。
小さな会社になったので、人件費も少なくなりました。
コインパーキング事業なので広告費も必要ありません。

当社は「土地所有型(コインパーキング)」がビジネスモデルなので、顧客開拓の営業コストもかかりません。
もとより接待交際費なるものも皆無です。
何をどう削減していけばいいのかは、今のところよく分かりませんが、自分自身が「経理部長」になって取り組んでいこうと思っています。

ただし「情報収集費」のようなものまでカットしてしまうと「次の一手」へのアイデアも浮かんでこない懸念があります。
その辺のバランスが難しところです。
基本の方向は「出来るだけキャッシュ・アウトを防ぎ、キャッシュを貯め、次の投資チャンスに備える」であります。

不動産収益事業の良い点は、毎月決まった収入が入って来ることです。
減価償却は現金の出ていかない経費なので、節税にも寄与します。
キャピタルゲインは狙わないにしても、不動産市況の動きを見ながら、収益物件の入れ替えは行(おこな)っていってもいいかもしれません。

不動産市況のウネリは、12年ほどの周期でやって来るようです。
私が自分で不動産業を始めて36年ほどたちますが、その間に不動産の活況時期(バブル)は3回ほど来ました。
市況の良い時に手持ちの不動産を売却するというのも一つの手です。

が、問題はそのあとすぐに次の物件を買ってしまいがちだということです。
せっかく売却益を手にしたのに、高値で次の物件を購入しては意味がありません。
これは個人投資家だけの話ではなく、マンションデベロッパーや建売業者などもよく犯す過ちで、結局資金繰りに行き詰まり、倒産というケースも少なくないのです。

先日、保有していた株を2銘柄ほど売却しました。
自分の株のポリシーから、それらの株が外れてきたからです。
が、他の銘柄は今後もコツコツと買い増していく予定です。

インカムゲインを目的に株を購入するという投資家は案外少なく、それだけでも(希少性という意味で)有利になるのではないかと考えています。