著者の横山光輝さんはもう亡くなっていますが、私が小学生の時に『少年サンデー』で『伊賀の影丸』を連載しており、毎週待ち遠しかったことを覚えています。
『三国志』60巻が刊行されており、それを全部読んだのですが、面白かったし、歴史が実によく頭に入りました。
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『三国志』があれだけ面白かったのだから、この『項羽と劉邦』(全12巻)も期待を裏切らないだろうと読み始め、今は完全にハマっています。
著者は違うのですが『キングダム』(原泰久)を先に読んでおり、その続きで『三国志』、『項羽と劉邦』に進んだというわけです。
『キングダム』は7つの国々が覇権を争い、遂に「秦」が初の中国統一国家となるまでを描いています(本はまだ完結していません)。
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『項羽と劉邦』は「漢」が出来るまでの話で、圧倒的に強かった項羽が、たった1度の敗戦で劉邦に敗れ、その劉邦が「漢」をつくりあげるという史実の話です。
『三国志』の時代はそのあとで「魏・蜀・呉」の攻防と興亡を描いています。
劉備や関羽や張飛や趙雲や諸葛孔明や曹操など、そうそうたる登場人物に魅惑されます。
それにしても「魏」も「蜀」も「呉」も死力を尽くして戦っていたのに、統一国家として名を残していないことに、ちょっと無常を感じます。