夢と潜在意識

せっかくこの世に生まれてきたのだから、できるだけ豊かで充実した人生にしたいわけです。
そのためには「ワクワクする目標」を持つことが一番です。
「ワクワクする目標」は「夢」とも言います。

目標を持つと、それに向かって努力しようとします。
ただし義務感のある努力は長続きしません。
努力の過程を存分に楽しめるものがいいわけです。
過程を存分に楽しむならば、万一うまく結果が出なかったとしても、それまでに十分モトが取れているわけです。

例えば近い将来「自動翻訳機」が完ぺきなものとなり、せっかく長時間かけて語学の勉強をしてきたのに、それが水泡と帰す可能性があります。
仮にそうであっても、私は全然どうってことはありません。
語学を習得する過程自体がワクワクの連続だからです。

目標を設定すると、それに集中しようとするため、余計なことをしなくなります。
私も欲深く色々な目標を掲げるのですが、そうすると自ずと「やってはいけないこと」も決まってくるのです。
目標とは関係がないのに、時間を大量消耗してしまうようなことから、自然と離れていくようになります。
例えばネオン街での徘徊などは、私の場合、少なくてもここ30年ほどは無縁です。

良き友人たちとの食事会には出ても、あまり益のないパーティーや2次会からは足が遠のきます。
そのために社交性に難が出るとしても、それはそれで仕方がないかもしれません。
家でも、どっしりと腰を落ち着けてテレビを見るなんてことはなくなりました。

たまに目標を掲げても、挫折することがあります。
これはその人に「根性」がないからではなく、最初から間違った目標だった可能性があるのではないかと、最近思うようになりました。
その人に合った夢は必ず実現するし、実現しないような夢は“そもそも”心から願っている夢ではないのではないかと思うのです。

夢は書けば実現してしまうのですが、これは潜在意識が活動し、そうさせてくれるのだと思います。
「書く」という行為は、頭の中でモヤッとしているイメージを明確化させる効果があります。
どうして欲しいのかをハッキリ言わないと、潜在意識だって協力のしようがないのです。
「夢に向かって集中する」というは、潜在意識の活動を促す行動でもあります。
祈りと同じで、いわば実現のための一種の儀式だと言ってもいいのかもしれません。