羽織はかま姿で洋服に圧勝

その人にとって服装はとても大切なもので、「中身さえあれば外見はどうでもいい」というわけにはいかないのです。
私もかつては服装など歯牙にもかけなかったのですが、60歳という「心の成人式」以降は、できるだけオシャレするように心がけています。
オシャレは相手への気遣いであり、リスペクトでもあります。

年を重ねるにつれオシャレしていかないと、誰も相手にしてくれなくなるという理由もあります。
オシャレの中には清潔という要素も入っているのですが、きれいでカワイイ「ベテランびと」を目指していこうと思っています。
経験も知恵も清潔感もあるベテランびとです。

「しぎはらひろこ」さんの本を読み、オシャレにはもう一歩深い意味があることを知りました。
自分がなりたい理想像を描き、その理想像にふさわしい服装をすべきだというものです。
そうすると、その服装が自分の理想に勝手に引っ張ってくれるのです。

この場合、大事なのは「なりたい自分」が何なのかを知ることです。
案外、これがハッキリしていない人が多いのではないでしょうか。
私も熟考した結果「大富豪の個人投資家」を目指すべき理想の姿にしました。

企業経営者ではなく個人投資家なので、ネクタイをする必要はなくなりました。
ネクタイは月に1度、伊勢神宮の御垣内参拝をする時のみで、ビジネスの場面でネクタイをすることは、今はほとんどなくなりました。
この点「クールビズ」を提唱し、真夏に日本のサラリーマンの首から暑苦しいネクタイを外すことに貢献した小池百合子大先生(同じ学年で、一瞬同じ学校にいました)に感謝であります。

洋装で公式の場に行く場合、略礼服くらいまではいいのですが、それ以上のモーニング等の礼服になると、日本人の場合“ちょっと”違和感を感じるのです。
和装だと黒紋付羽織袴(はおり・はかま)が最高の礼装で、これさえ着ていけば、どんな重要な儀式でも問題ありません。
そして日本の男性が一番カッコよく見えるのは、羽織袴姿に決まっています。

ただし黒紋付は堅苦しいので、大層な行事以外は、私は普通の羽織袴を着るようにしています。
普通の羽織袴姿だと、洋装で言うとスーツといった感じになります。
黒紋付よりはカジュアルになりますが、たいていのセレモニーはこれでO.K.です。

が、羽織袴姿は暑いので、寒い時期しか着ることができないのです。
従って冬の間に一流のお店やレストランへ行くチャンスがある時は、できるだけ羽織はかま姿にしようと思っています。
羽織袴で行くと、お店の対応がグンとよくなる経験は何度もしています。