20代、30代、40代、そして円熟時代

「『やりたい』ことを『やりたい』ときにできる生き方をしたいなあ」と思っていたのですが、年を重ねるにつれ、段々とそうなっていくのを感じます。
経済的にも、時間的にも、健康的にも、人間関係的にも自由自在になっていくと、心も解放されていきます。
アリとキリギリスではないですが、若い時に懸命に働いて将来のための不労所得を築いていくべきだと思うのです。
経済的な基盤がしっかりしてくれば、いろんな意味で自由になっていきます。

各年代の時に、何をすればいいのかを考えてみたいと思います。
20代はいろんな基礎を築くための年代です。
できれば結婚もこの時期にして、いい家庭を持ちたいですね。

30代は「一心不乱」に働く年代。
30代で懸命に働かないと、そのあとの人生での挽回はちょっと難しいのではないでしょうか。
42歳が大厄の年と言われますが、30代に働き過ぎ、ちょうどそのツケが出てくる時期に当たるからに違いありません。

私も44歳の時に結核で4か月もの入院をしました。
それまでは誰よりも働くことをモットーにしていたので「カゼを引くのはアホ」と公言するほどの勢いでした。
大病は今までの傲慢な生き方を反省する絶好のチャンスでもあるのですが、確かに大病を境に考え方がガラリと変わったように思います。

30代で不労所得のもとを作ることができるかといえば、本業が忙しすぎて、なかなか難しいというのが現実ではないでしょうか。
私も無理でした。
30代で一番気をつけなければいけないことは「悪い友達を持たない」ということです。

悪い友達とは、真面目でない考え方を持った人たちとか、遊び好きの人たちのことですが、接触するとどうしてもその方向に自分も引っ張られてしまうのです。
私自身の経験に即しても、大失敗の遠因には悪い友人たちの影響があったことに気づかされます。
良友は互いに刺激を与えながら成長するし、悪友は誘い合って堕落するのです。

さて40代。
普通はこの年代になって初めて不労所得のことを考え出します。
いつまでも自分が若いわけではないし、能力的にもずっとピークでいるわけではないということが分かってくるからです。

50代は円熟の年代です。
中には私のように60代になってから、頭も体も心も自己最高を更新する遅咲きもいます。
いずれにせよ、考え方ひとつで人生がどんどん面白くなっていくのです。