人生の達人は活人剣

今日、毎月の目標としている84冊目の本が読めました。
いま私にとって一番大切なことは、夜の予定を極力入れないこと。
これさえ守れば、仕事面でも精神面でも読書的にもパーソナル・ゴール的にも、けっこう“いい線”いきそうなのです。
「夜の予定を入れない」という実に簡単なことが、すべての成功の鍵を握っているなんて、真理はやっぱりシンプル。

林和人さんの『香港大富豪のお金儲け』(幻冬舎・1,300円)を以前に読んで、不労所得の大切さに「目からウロコ」でした。
不労所得なんて、何となく胡散(うさん)臭い印象があったわけですが、余裕のある人生のためには、どうしても必要なものだということがよく分かりました。
ただ、不労所得だけに頼ると、人生や性格や子供がゆがんでくることも知りました。

そうこうしているうちに、澤上篤人さんの長期投資の考え方に出会いました。
「株価を買うな、会社を買え」は、長谷川慶太郎さんの考え方。
が、澤上篤人さんはもう一歩進んで「自分が応援したい会社の株を買おう。そして買ったら売らずに持っておこう」。
また「相場の勉強など時間のムダ」や「株価暴落は絶好の買いチャンス」なども、やっぱり「目からウロコ」でした。
虎視眈々と相場で儲けることばかりを考えるやり方とは、明らかに一線を引いています。

要はこういうことなのです。
「自分も働く。お金にも働いてもらう」
そしてもう一つ。
たまたま私は不動産業でもあるので「不動産にも働いてもらう」を考えたいと思うのです。
「自分も働くし、お金にも不動産にも働いてもらう」ということなのです。

先日古い鬱陶(うっとう)しい建物を壊し、スカッとしたコインパーキングにしたら、明らかにその土地が喜んでいるのが分かりました。
土地が活かされたわけです。
人が活かされ、いきいきと働き出すのを見るのは、とてもうれしいことですが、土地だって同じこと。
お金だって、いきいきと働きたがっているに違いありません。

「自分」も「人」も「お金」も「土地」も、みんな活かしきることがとても大切。
これが出来れば人生の達人。
長く生きると、だんだん賢くなっていくものですね。