本から学んだこと

本を読んでいると、やはり色々と刺激を受けます。
福島智(ふくしま・さとし)という人をご存知でしょうか?
全盲ろう(目も見えず、耳も聞こえず)でありながら、大学教授をしている人です。
もし自分が目も見えず、耳も聞こえなかったら、絶望のかなたに追いやられるかもしれません。

その福島智さんの本を読みました(もう何冊も読んでいます)。
その本の中に出てくるのですが、世の中には大変な人もいて、目も見えず、耳も聞こえない上に、体も動かせない人たちがいるのですね。
ちょっと想像もつかない世界です。

少々苦しいとか、つらいとか言っている暇があったなら、そういった人たちのことを考えればいいのです。
全盲ろうで寝たきりの状態と比べれば、どう考えたって今の自分の方が幸せに決まっています。
私はもう一生涯、愚痴も文句も決して言うまいと決めました。

昨晩はワインの本も読みました。
ワインの本の著者は洒脱な人が多く、ユーモアたっぷりに書かれたワインの本は実に面白いのです。
私の月々の本代と酒代はハンパでなく、いずれアマゾンから表彰されるのでないかと期待しているぐらいです。

あまり大きな声では言いたくないのですが、読書などの知的活動が終わった後は、ビールとワインと日本酒とで寛(くつろ)ぐことにしています。
信仰がイスラム教やモルモン教ではなく、お酒に寛容な神道で本当によかったと思っています。
今後も「アル中」にならない程度に楽しみたいと思っています。

ワインの本を読んでいて、もっとワインの知識を深めたいと真剣に思いました。
フランス語を始めてから、ワインのラベルに書いてあることが読める(発音できる)ようになり、また意味も分かるようになりました。
そうすると、より一層ワインへの興味が深まります。

ワインの味は「飲み手」の人生の深さによっても変わってくることを、本で読んで知りました。
若い時に超高級ワインを飲んでも美味しさが分からないのだそうです。
ある一定の人生の経験を積まないと、ワインの味が分からないなんて、なかなか面白い世界じゃないですか。