やっぱりシンプルライフが一番

若い頃は長時間労働するのがカッコいいことだと思っていた節がありました。
会社創業の頃など、確かにそうしないと軌道に乗らないという実情もあります。
けれど、いつまでも残業ばかりしていては、体に負担がかかるし、家族との絆(きずな)も取りにくいし、教養を磨く暇もありません。

自分が会社を経営しているのなら、残業や長時間労働は自分の意思で行っているのでまだましなのですが、サラリーマンの人にとって一番具合悪いのが「つきあい残業」。
仕事が終わればサッサと帰宅すればいいのですが「空気的」にそうもいかない場合も往々にしてあります。

その点ドイツ人などは割り切っていて、仕事を効率的にこなし、仕事が終わればスパッと帰ります。
残業が多そうな日本の商社であっても、伊藤忠は夜8時以降の残業を禁止し、早朝出勤を推奨しています。
実際、すごい効果が出て、伊藤忠は商社の中でナンバーワンの利益となりました。

若い頃は長時間労働も厭(いと)わず働いてきて、実のところちょっとそれが自慢でもあったのですが、年齢を重ねるにつれ、体力的に持たなくなってきました。
今の私の労働時間はごくごく短いものになっています。

が、今は、若い頃の自分が逆立ちしても勝てないぐらい、時間が「濃く」なり充実しています。
テレビなども今はほとんど見ませんが、若い頃はつまらない番組に長時間「お付き合い」したり、あるいは将棋ゲームをしたりして、時間を浪費していました。
実にもったいない時間の使い方をしていたものです。

今の「勝因」は「やるべきこと」を絞ったことだと思います。
絞ったことにより、エネルギーが集中できるようになりました。
迷いもありません。

やるべきことは「多読」と「語学」と「コインパーキング」なので、それらに関しては時間とエネルギーを注ぎ込んでいます。
が、それ以外は適当に流しているのです。
なぜなら私にとって「人生の本筋」ではないからです。

しかしながら社交や掃除の大切さもよく分かっているので、「やるべきこと」との時間の配分に未だに悩んでいます。
いずれにせよ、自分の生活をシンプルにしていくと、余計なことをしなくてすむようになり、時間にも余裕が出てくるようです。