ストレスから身を守る

我が家の愛犬のビートの耳に5mmほどの突起物があり、私なら完全にスルーしてしまうのですが、妻が獣医さんに見てもらったところ「明らかに腫瘍で、良性か悪性かの検査結果が分かるまで1週間待ってください」とのことでした。
たったこれだけのことで、心に大きな衝撃がありました。

結果から言うと「良性」で、それを聞いた時はホッとしたものです。
私自身は天照大神(アマテラスおおみかみ)への信仰があるので楽観的でしたが、それでも結果が出るまでの1週間はちょっと重いものがありました。

もし悪性腫瘍という結果が出たならば、平凡で幸福な日常生活が、あっという間に崩れ去ってしまいます。
平凡な毎日に幸せがいっぱい詰まっていることに普段は全く気がつかず、失ってみて初めて分かるのですね。

阪神大震災のとき、この世のものとは思えないほどの恐怖を体験し、地震が収まった後「どうかあの幸せだった10分前に戻してください」と真剣に願いました。
普段の何事もない幸福に感謝できる人はスゴイと思います。
逆に、別にどうってないことに腹を立てたり、不満に思ったりするのは間違っていると思うのです。

心の修行を毎日怠りなく行っていかないと、人生の後半になるほど苦しくなってくるのです。
ストレスが病をもたらすのであれば、うまくストレスを和らげたり、あるいはストレスから逃げたりする技術をマスターしておくべきなのです。

心の修行は何も坊さんだけがやるべきものではなく、ビジネスパーソンにとっても必要不可欠なものだと思うのです。
常にポジティブな考え方を維持する努力をするとか、瞑想をするとか、ヨガに打ち込むとか、自分に一番合った方法を取り入れればいいと思うのです。

ココロやカラダのことを顧みないで、仕事ばかりに打ち込んでいると、どこかで必ずしっぺ返しが来ます。
むろん仕事もしないで遊んでばかりいると、もっと大きなしっぺ返しが来るのは言うまでもありません。

私の最も簡単なストレス解消法は、お風呂にゆっくり浸かること。
汗とともにストレスも出ていってしまいます。
長谷川慶太郎さんは定期的に温泉に行き、一度すべてを「放電」して、頭の中をスッキリさせるのだそうです。