適正規模

物事には自ずと適正規模というのがあるのかもしれません。
これはビジネスでも言えることで、拡大ばかりを目指していると、どこかでポキッと折れることがあります。

例えばファミリーレストランやチェーン店の居酒屋などでも、飛ぶ鳥を落とす勢いだったものが、いつの間にか赤字になったり、ブラック企業と非難されたりするようになることがあります。
やはり適正規模を超えたところからおかしくなるのではないかと思うのです。

名教師から学校の理事長になった方から直接聞いたお話なのですが、「1クラスの生徒数は多くても問題がない。それよりも学校全体の生徒数の方が大きな影響を持つ」とのことでした。
ちょっと記憶が“あやふや”なのですが、「適正規模は1,000人まで」だったように思います。

ちょっと詳細は書きにくいのですが、東京オリンピックの開会式の時点で、当社の既存の事業を大幅縮小し、別の事業に軸を移していることを計画していました。
が、自社の都合だけでスパッと止(や)めてしまうわけにはいかないことを痛感しました。
そのため将来の自社像が見えなくなってしまったのです。

自分一人で考えていても中々(なかなか)前へ進まないのです。
というより、ともすればルーティンワークばかりを優先させ、将来像を考える時間が取れないのです。
そこで経営コンサルタントにフィーをお支払いし、会話のキャッチボールの中で「わが社の将来のイメージ」を練ることにしました。

私個人のイメージを明確にしていくことは、割と簡単なのです。
東京オリンピックの開会式の時点では、私は5か国語がペラペラになっています。
読書数は年3,000冊。
ついでに言うと、コインパーキングは〇〇ヵ所。
これで社員ともども十分食べていけるはずです。

私は約40年間どっぷりと不動産業界で過ごしてきたのですが、自分の意思で不動産業界を選択した覚えは全くありません。
すべてが偶然です。
ということは神様の計らい(はからい)なのだと思うのです。

40年間同じ業界で仕事をしているわけですから、不動産のことについて詳しいのは当たり前だと思います。
私が一番得意とするのは「人生にどう上手く不動産をからませるか」です。
不動産関係で相談された時の、私のアドバイスはかなり的確ではないかと自負しています。
その的確なアドバイスが全然売り上げに寄与していないのが問題だし、またそれでいいのかもしれません。