質の違う忙しさ

30代の頃は、もうムチャクチャ忙しかったのですが、今は質の違った忙しさです。
30代の頃は「超忙しい」ことにちょっと酔っている自分がいたように思います。
まあ言ってみれば「忙しい人間はエライ」というような錯覚を持っていました。

が、そんな幻想はバブルが弾けると同時に見事に飛んでしまい、36歳、37歳、38歳の私は人生最悪の時期を過ごす羽目に陥(おちい)りました。
どうしてあの最悪の時期を抜け出すことができたのかの記憶もないぐらい“もがき”苦しみました。

当時と今との違いは、借金があるかないかであり、謙虚さがないかあるかでもあります。
鍵山秀三郎先生は、自転車での行商から一部上場企業にまでされた方ですが、倒産直前の経験もされています。
その時はどうしたらいいか分からなかったけれど、一心不乱に毎朝行ったトイレ掃除に気持ちが救われたとおっしゃっていました。

私もバブルが弾けた後はどうしたらいいのかが分からず、とりあえず定休日をなくし、毎日会社に出ました。
休みをゼロにしたわけですが、当時毎朝聞いていたNHKラジオ英会話が日曜だけ休みだったので、その日だけほんのチョッピリゆっくり寝ることが出来たのが唯一の楽しみでした。

今のグルメ三昧の生活とは“えらい”違いであります。
30代の時は「走り回る」忙しさでしたが、今は知的な忙しさでもあります。
どれだけ忙しいかというと、変な話ですが、会社に行く暇もないぐらいの忙しさなのです。

私の辞書には「リタイア」の文字はないので、今からまだ30年は頑張らなければなりません(もちろん義務感ではなくワクワク感です)。
まずはカラダを鍛えなければ話にならないので、自宅のある建物で6階までの階段の上り下りを10回繰り返し、その間に腕立てもこなしています。

そのあと英語とドイツのウェブレッスンを受け(計1時間)、食事のあと読書タイムを3時間取っています。
ここで6冊から8冊ぐらいの本を読みます。
読書のあとはクールダウンも兼ねてビールと日本酒。
これが無上の楽しみでもあるのです。

実は最近気がついたのですが、私はアマゾンで毎日ほぼ1万円分の本を注文しているのです。
ということは月に本代が30万円という計算になります。
話にはまだ続きがあり、日本酒にハマった今は酒代も尋常ではありません。
それらの支出を補うためには、やっぱり不労所得に頑張ってもらうしか方法はないのであります。