読み続ける効用

自己啓発書を読んでベンツを買った話』は韓国の経済学を教える大学教授によって書かれたものですが、私はその本からいくつものヒントを得ました。
本業の経済学をいくら勉強してもベンツは買えないのに(年収は400万円だそうです)、自己啓発書を専門書の合間に読んでいたら、本当にベンツが買えたというのも面白い話です。

私も日本語で書かれた自己啓発書はたまに読むのですが「ああ、いいなあ」と思う本もあれば「イマイチだったなあ」というのもあります。
しかし読み続けることが大切なのですね。
フィットネスクラブに1度ぐらい行っても筋肉はつきませんが、行き続けるとやっぱりボディ・シェイプが変化してくるはずです。

興味があるテーマの本が出版されると、それらを全部買って読んでしまうというのは、自分のレベルを上げるための、かなり有効な方法だと思います。
私にとって「株」はそんなテーマの一つです。
たぶん新しく出版される株に関する本はすべて読んできているはずです。
内容のある本もあれば、そうでもない本も当然あるのですが、やはり読み続けていると段々と知識や知恵が深まっていくのが実感できます。

「日本古代史」もテーマの一つ。
自宅から2時間ほど歩いた山の上にお寺の別院があり、そこに「応神(おうじん)天皇と武内宿祢(たけのうちのすくね)が来訪」との表示がありました。
そんな古代の人が来たのと同じ場所に自分が立っていることにまず感動し、「ところで応神天皇ってどんな方?」という素朴な疑問が出てきたのが、古代史に興味を持った最初のキッカケなのです。

日本古代史の本を読んでも、当初は何が何だかよく分かりませんでした。
昔の天皇は漢文的な名前と大和言葉的な名前の2つがあり、例えば「神武天皇」にはもう一つ「かむやまといわれひこのみこと」というお名前があります。
まずこのへんから難しいのですが、分からないことは分からないこととしてドンドン読み進めていくと、やがておぼろげながら段々と理解できてくるのです。

海外(英語圏)の大型書店へ行くと「SELF HELP(自己啓発)」というコーナーをよく見かけます。
日本語でも「自己啓発」の本は内容自体はそんなに難しいものはないので、多分英語でも同じだと思います。
独特の単語さえマスターしてしまえば、あとは多分簡単なのだと思うのです(I hope so)。
英語で書かれた自己啓発の本を、まずは100冊読んでみようという気になってきました。