しあわせ読書

読書で得られるものは、知識と智恵と胆力だと思っています。
仮に10万冊の大ベストセラーといっても、1憶いる日本人のうち、1,000人に1人しかその本を読んでいないことになります。
つまりその本を1冊読むだけで、他の千人の人たちが知らない知識を得るということになります。

本という媒介を通して世の賢人に簡単に会うことが出来ます。
しかも本にはその人のエッセンスが詰まっています。
普通に接するよりも、本の世界で出会う方がもっと「濃い」のです。

良書は精神的な高みへと人を導いてくれます。
いい本を読み続けていると、いい考えや、いい教えや、いい習慣が嫌でも身についてきます。
ブレない考え方や、ゆるぎない信念や、ピンチにあたふたしない胆力も当然ついてくると思うのです。

精読、多読、乱読など、いろんな読み方がありますが、どれが正解だというのはないと思います。
その人に合った読み方で十分いいのではないでしょうか。
私は1冊でも多くの本を読みたいと思っているので「多読」の部類に属すると思いますが、読書を生活や人生の中心部分に置くことにしました。

私にとっては読書は最優先項目だし、本さえ読めればどこへ行っても満足しています。
本を読むためにも健康でいなくてはいけないし、本を好きなだけ買ったり、読んだ本を置くスペースを確保したりする経済力も必要です。
出張の時など、本がいっぱい詰まった重いカバンを持ち運びする筋力もいるのです。
つまり色んな「幸せ要素」が集まって、至福の読書タイムが成り立っているということになります。

私には日本神道という信仰がありますが、私にとっては「信仰の先にあるもの」と「読書の先にあるもの」は一致しているし、同じ方向を向いています。
が、信仰は読書で得られる精神的高みのまだその先を行っているように思います。
いずれにせよ、信仰と読書が豊かな人生を支えてくれていることは間違いがありません。