社交と勉強のバランス

リア充」というネット上で使われる言葉があるようです。
「リア」はリアル(現実)の略。
「充」は充実の略です。
即ち「現実の生活での充実具合」を意味します。

Facebookなどでは、いかに「リア充」であるかを他人に見せたくなるわけです(悪意はなくとも)。
逆に見ている方から言うと、自分が出来ないことを人が“ばんばん”やっているので、何となく「疎外感」のようなものを持ってしまうことがあるのではないでしょうか。

私などはFacebookでの「友達」が150人ほどで、中には会ったこともない人もいます。
積極的に増やそうとは思わないのですが、友達数自体はやはり少ないように思います。
しかしあまり多いと、今度は人間関係に煩(わずら)わしさを感じてしまうことがあるようです。
「いいね」ボタンの数を気にし出すようになると、ちょっと行きすぎかもしれません。

私のように還暦を過ぎていると、ほかの人のFacebookはあまり気になりません。
が、若い人の場合、友人が活躍している姿をFacebookで見ていると、自分が上手く行っていない時「友がみな我よりえらく見ゆる日よ花を買い来て妻としたしむ」の心境になることがあるかもしれません。

現実の世界でも、どこまで交友の輪を広げていくかは、かなり難しい問題でもあります。
私の場合、今のように夜の語学タイムや読書タイムが充実していると、夜の会合に出るのが時間的に「もったいない」気がすることがあります。
働く仲間や友人や家族での、少人数での会食なら最初から納得なのですが、初めての会合やパーティーで「ハズレ」だと、えらく時間をムダにした気がして焦ります。

社交を断(た)って勉強ばかりしていると、今度は視野が狭くなり、肝心の「地頭(じあたま)」が悪くなったり、世の中の微妙な動きが分からなくなったりする気がします。
逆に交友関係を広げることばかりに時間を使っていると、薄っぺらい頭の中身になりそうで怖いのです。

「仕事ができて性格もいい30代・40代・50代」との会食はなかなか魅力的で捨てがたいのです。
従って今後も、月の内2,3回は少人数での会食の時間を持つことにしようと思っています。
あとは仕事と読書と語学に集中すればいいだけです。