海外長期滞在候補地

本に書いてあった人の話です。
その人は59歳。
金融機関に勤めていたのですが、今はもう会社を退職しています。
東京に住まいがあるのですが、マレーシアにもマンションを購入し、今はその2か所を行ったり来たりして、人生をエンジョイしているのだそうです。

金融機関(銀行ではなく保険会社のように思います)の支店長だったのですが、数字のノルマに追われ、今から思えば最後のほうは正常な精神ではなかったとのこと。
その人の後悔は「どうしてもっと早く今のような生活ができなかったのか。59歳にして気がついたのは、ちょっと遅かった」というものです。

それだけ今の生活が気に入っているということでもあり、それだけ以前の仕事環境が厳しかったということでもあります。
金融機関に勤めていただけあって、経済的には恵まれているのでしょう。
いずれにせよ、晩年は日本以外のところに長期滞在してみてもいいかもしれないという例でもあります。

「仕事ができて性格もいい」40代の友人が、将来は奥さんと2人で、季節に合わせて世界のいくつかの場所に住んでみたいとのこと。
その候補が、今のところパリとシンガポールなのだそうです。
その人は特殊技能があるので、パリやシンガポールでも仕事をしながら住みたいとのこと。
そのためにもフランス語と英語はマスターしたいとの希望を持っています。

私もこの話には大いに触発されました。
私には特殊技術はないので、もし現地で仕事をするなら日本語教師ぐらいかと思います。
私は100回ぐらい海外旅行をしていますが、ひょっとしたら潜在的に長期滞在の候補地を探しているのかもしれません。

候補地の条件は、まずは治安がいいこと。
これは絶対条件です。
次に食事が美味しいところ。
そして日本から行きやすいところで、願わくは良い大型書店のある街です。

私の場合、現地にマンションや住宅を何千万円(ひょっとしたら何億円)も出して購入しようとは思いません。
そんなお金があるなら一流ホテルに宿泊したいものです。
私は人の何倍も掃除に時間と労力を費やしているので、外国に行ってまで部屋の掃除をしたいとは全く思わないからです。

私の長期滞在候補地は、アジアではシンガポールかマレーシア、ヨーロッパではフランクフルトかミュンヘン北米大陸ではカナダの都市が、パッと頭に浮かびました。
他にもいいところがないか、ちょっと本気で探してみようと思います。