伊勢外宮「神泉」

伊勢神宮に参拝するときは、内宮に近くて便利な「神宮会館」か、外宮に近い「神泉」を利用しています。
神泉は各部屋に露天風呂があるのも魅力の一つです。
ホテル内にある和食のレストランで食事をするのですが、半個室で、私のような一人客には助かります。

料理のそれぞれのお皿が運ばれてくる間(あいだ)は、一人だと間(ま)を持てあますので、最近は本を持ちこむようにしています。
今回も食事の間に、本1冊が読めてしまえました。

隣の半個室には年配の男性が2人。
話を聞くともなしに聞いていたのですが、どうも銀行出身者のようです。
一人は銀行から大手家電メーカーに、またもう一人は銀行の金融子会社に移動した人のようです。

2人とも”そこそこ”頑張ってきた人たちのようですが、話にもう一つ深みがないようにも感じました(勝手に聞いて、勝手に批判してごめんなさい)。
なぜだろうと考えてみると、あまり本を読んでこなかったのではないかという気がしたのです。
本を読まないと「反射神経」と「条件反射」だけで、毎日を生きることになります。

自分の体験談なんて知れています(それが自慢話になってしまうと最悪で論外)。
やはり本を読んで他の優れた人たちの知恵をも吸収していかないと、考え方に深みや幅が加わらないように思うのです。
私自身が今まで「この人の話は面白いなぁ」と思った人は「仕事に打ち込んできた人」か「よく旅に出る人」か「よく本を読んでいる人」でした。

以前に、私より若い宗教家で本をよく読んでいる人とお話した時は、その面白さに話が尽きなかった経験があります。
たまたま社員が隣に座っていたのですが「話の内容がよく理解できなかった」との感想でした。
「知的興奮」はこの世の大きな喜びの一つに違いありません。

で、料理の写真です。
*前菜