ファッションのこと

何かの本に「ファッションは相手へのリスペクト」と書いてありました。
全くその通りだと思います。
オシャレは自分のためにするのではなく、相手のためにすべきものなのです。

以前は私は仕事ばかりしており、また今のようにクールビズは浸透していなかったので、年中スーツを着ていました。
これはこれで問題なかったのですが、いわゆるカジュアルな服というのをほとんど持ってなかったので、着ているのはスーツかパジャマのどちらかなのです。

例え家族で遊びに行く時でも、ダサく「じじくさい」服装をしていたのでは、一緒に行く家族が恥ずかしい思いをします。
服はアンチエージングにも最も効果的で、服装に気を付けるだけで10歳くらい若返るはずです。

「人は見かけが9割」なのです。
成績のいいセールスマンは例外なく清潔でスッキリしています。
売れないセールスマンは、服装全体が何となく薄汚れていて、しかもだらしないのです。
おまけに話していてタバコ臭かったりします。
私はそういった人たちからは、できるだけ離れるようにしているのですが、そういった人たちも早くその「ダメイメージ」から離れなければなりません。

ヨーロッパの一流レストランで食事した時に、服装の大事さを悟りました。
男性はスーツ姿で、女性はそれに準じた格好もしくはドレスで、みんなで場を盛り立てていくのです。
従ってそんな中で一人セーター姿では、せっかくの雰囲気を壊してしまうことになるのです。

伊勢神宮の御垣内参拝は正式参拝なので、男性も女性もキチンとした格好でないと中に入れてもらえません。
参拝を断られた人も実際に知っています。
私は出来るだけ略礼服で参拝に臨むようにしています。
しかし略礼服の上の燕尾服になると、さすがにちょっと大層すぎる感じがします。

和服ならば羽織袴が最高の礼服で、世界のどんな場にも胸を張って出ていけます。
歌舞伎役者が百数十人羽織袴で勢ぞろいした写真を見ましたが、ムチャクチャ格好よかったですね。
日本の男性には羽織袴がゼッタイ似合うのです。

と、書いていて、羽織袴姿に挑戦したくなってきました。
ただし色々と超えるべきバリアがあります。
和服は着ること自体が難しいし、後の手入れも大変です。
「羽織袴を着る」は「飛行機のファーストクラスに乗る」と同じように、実現させるべき夢として、しばらく心の中で温めておきたいと思います。