伊勢参拝

お盆前に伊勢神宮へ行ったのですが、いつもの5倍ぐらい人がいました。
宿泊したホテルも満室とのことです。
定宿にしているホテルは1年前からの予約が可能で、血液型A型の私はちゃんと1年前に予約しています。

伊勢神宮に毎月参拝に行っていることが、大きな自信となっています。
2日間にわたって、10か所ほどのお社(やしろ)をひたすら二礼二拍手一礼しながら回っていくのですが、目に見えない存在を信じる力がないと出来ない作業だと思います。
2日目の早朝の外宮と内宮での「御垣内(みかきうち)参拝」がクライマックスで、私にとっても一番大切な儀式でもあります。

御垣内参拝は正装でなければいけないので、略礼服か紺のスーツを着ます。
クールビズのおかげで普段はネクタイを滅多にしなくなりましたが、伊勢神宮参拝時だけはフォーマル感いっぱいです。
一度、1月に黒紋付き羽織袴で参拝をしたことがあります。
この時は初めてということもあり、着物を持って行く作業と、あとの手入れの作業の大変さを身に染みて感じました。

御垣内参拝は「正装」が原則なので、服装が相応しくない場合は断られることもあります。
逆に3歳ぐらいの子供でも、正装であれば御垣内参拝をさせてもらえるようであります。
伊勢神宮は有名な観光地でもあり、中に入っても長い砂利道を歩かないといけないので、たいていの人はラフでカジュアルな服装をしています。
そんな中にあって御垣内参拝が目的で来ている人は、男女ともスーツ姿なので逆に目立つのです。

今回の参拝では「シンプルに生きよう。そのためにも『持ち超し苦労』や『取り越し苦労』はする必要がない」とのインスピレーションをいただきました。
「持ち超し苦労」は過去のことを引きずる苦労だし、「取り越し苦労」は将来のことを心配する苦労です。
勝手に過去や将来の苦労を「今」に持ち込んで悩んでいるわけです。
確かに意味がないし、有害であるとも思います。

而今(じこん)」という言葉があります。
過去に生きるのでもない。
将来に生きるのでもない。
今この一瞬に生きればいいわけです。
もうそれだけでシンプルになってしまいます。